クラウド会計サービスは各サービスの考え方で選ぶ
青色申告をしようとするならば、何らかの会計ソフトを利用することになると思います。Windows で利用することを前提とすると、パッケージソフトを含めて選択肢がありますが、Mac で利用するとなると、実質的にクラウド会計サービスしか選択肢がありません。
現在、メジャーな個人事業主向けのクラウド会計サービスは、freee
これらのサービスからどれを選ぶのかは、それぞれのサービスの使い勝手もさることながら、サービスが目指しているもの、考え方が自分と合っているかを基準にして選んだほうが結果的に満足度が高い気がします。
3サービスの比較
それぞれのサービスの最も料金が安いプランを比較すると、こんな感じです。
| freee スターター | マネーフォワードクラウド パーソナルライト | やよいの青色申告 オンライン セルフプラン | |
| 料金 | 980円/月 →1,180円/月(2020年5月~) |
1,280円/月 | 初年度無料(2020年3月16日申込分まで) →翌年度から8,000円/年 |
| 所得税の確定申告書 | 第一表・第二表・第三表・第四表 | 第一表・第二表 | 第一表・第二表・第三表 |
| 青色決算申告書の作成 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 電子申告 | サービス内から可能 | e-Taxソフト用ファイルのエクスポートが可能 | サービス内から可能(Windowsのみ) |
| レシートの取り込み | 5件/月 | 無制限 | 無制限 |
| 請求書の作成 | 〇 | 〇 | × |
| 従業員の追加 | × | 3名まで | × |
freee が向いている人
freee
また、freee の入力画面は、これまでの会計ソフトの常識からするとやや特殊で、複式簿記を意識させないようになっています。複式簿記に慣れている人や、これから簿記を学んでいこうという人からすると、かえってわかりにくく感じることがあるかもしれません。なので、「簿記を知らない人でも簡単に利用できるようにする」という考え方に賛同できる(というと大げさですが)人は向いているといえるでしょう。
レシートの取り込みが月5件までというのが他のサービスに比べると物足りない感じがしますが、クレジットカードや電子マネーなどで決済し、紙の明細を減らせば対応できる人も多いのではないでしょうか。
マネーフォワードクラウドが向いている人
マネーフォワードクラウド
やよいの青色申告 オンラインが向いている人
やよいの青色申告 オンライン
機能面で見ても、青色申告に必要な機能は一通り揃っています。オンライン専業の上記2社に比べると弱いとされていた明細の取り込みについても、差がなくなりつつありますし、会計に必要なものだけあればよい、という人には向いているのではないでしょうか。
また、パッケージソフト時代から培ってきたサポートの実績があるので、「電話でサポートしてほしい」という人には向いていると思います(サポートが付くのはベーシックプラン以上ですが、それでも12,000円/年なので、他のサービスと比べると安価です)。
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