開発環境構築(ソフトウェア編)
購入したPCにソフトウェアをインストールしていきます。基本的には Windows 用のパッケージマネージャーである Chocolatey(Mac でいうところの Homebrew、Ubuntu でいうところの apt)を使ってインストールします。
Chocolatey は Windows 標準のパッケージマネージャーではないので、最初に Chocolatey そのものをインストールする必要があります。インストール方法は Installing Chocolate に説明されていますが、すごく簡単に説明すると、管理者権限のある PowerShell を立ち上げ、以下のコマンドを入力するだけです。
Set-ExecutionPolicy Bypass -Scope Process -Force; iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))
うまくいかないときは
Set-ExecutionPolicy Bypass -Scope Process
を実行してから再度試してみてください。
Chocolatey のインストールが終わったら、PowerShell から
choco install (パッケージ名)
でソフトウェアをインストールすることができます。インストールできるソフトウェアは、ここで検索することができます。私がインストールしたパッケージは以下の通り(表記はパッケージ名、リンク先はパッケージの説明ページです)。インストール時に依存関係があるソフトも一緒にインストールされるため、実際にインストールされるソフトはもう少し多いです。
- 7zip
圧縮・解凍ソフトの 7-Zip です。国産ソフトだと Lhaplus などが有名ですが、Lhaplus はファイル名に日本語が使われている場合に文字エンコーディングの関係で文字化けする可能性があるため、7-Zip を使っています - adobereader
PDF閲覧ソフトの Adobe Acrobat Reader DC です。Windows 10 だと、標準では Edge が PDF 閲覧ソフトになっていますが、さすがに使いにくいので。 - alacritty
ターミナルエミュレーターの Alacritty です。以前は TeraTerm や Cmder を使っていましたが、Alacritty に乗り換えました。設定については、別の記事で紹介しています。 - bitwarden
Lastpass の代わりにインストールしたパスワード管理ソフト。乗り換えの経緯はこちら。 - filezilla
FTP・SFTP クライアントの FileZilla です。以前は FFFTP を使っていましたが、セキュリティの問題などもあり、SFTP メインになってからは FileZilla に乗り換えました。といっても、通常は IDE からアップロードしてしまうことが多いので、ちょっとした内容確認とか修正のために使うことが多いです。公式ページの目立つところに表示されているダウンロードボタンからダウンロードできるものには、不要なソフトが混じっていますが、Chocolatey からインストールできるものには混じっていないようです。 - firefoxesr
ブラウザの Firefox ですが、ESR(Extended Support Release:延長サポート版)を使っています。最新の機能は1年に1回しか反映されませんが、その分、安定性が高い気がします。Mozilla の ESR の説明ページによると、「通常版で行った機能の改善や安定性の向上は ESR のマイナーアップデートには含まれません」とのことなので、安定性が高いというのはプラシーボかもしれません。 - git
バージョン管理システム git のクライアントでもあり、Windows で bash を使うためのソフトでもあります。 - googlechrome
ブラウザ四天王(あとの3つは、Firefox、Safari、Edge だと勝手に思ってますが)の一角、Google Chrome です。普段遣いのブラウザは Firefox なのですが、動作チェックであったり、Google や Microsoft のアカウントを複数使い分けたいときに使います(シークレットモードやプライベートウィンドウだとログイン状態を保存できないので)。 - heidisql
SQL クライアントの HeidiSQL です。MySQL も PostgreSQL も対応できるフリーの SQL クライアントは割と珍しく、データのチェックをしたり、修正したりするのに重宝します。 - irfanview
- irfanviewplugins
画像ビューアの IrfanView と拡張プラグイン詰め合わせです。最近は XnView のほうが有名な気がしますが、私は IrfanVirew 派。ちょっとした画像編集(クリッピングとか画像フォーマットの変更とか)ができるのもありがたいです。 - javaruntime
Java の実行環境です。記事執筆時点では、JRE 8 系がインストールされます。 - keypirinha
ランチャーの Keypirinha です。Mac の Alfred が便利すぎて、似たようなソフトを探していました。過去には Hain を使っていましたが、開発中止とのことで、人気っぽい Keypirinha に乗り換え。この分野だと、Wox というソフトも人気のようです。 - lightshot
Windows 標準機能のスクリーンショットではできない矩形選択などができるスクリーンショットソフト。撮ったスクリーンショットにお絵かきもできるので、見てほしいところを四角で囲んだりできます。また、編集後の画像をクリップボードにコピーすることができるので、Slack などクリップボードから画像を貼り付けることができるソフトの場合、画像を選んでドラッグ&ドロップする手間が省けます。 - postman
API のテストツール(といっていいのかな?) Postman です。GET で値が投げられる API はブラウザからでもテストできますが、POST や PATCH、DELETE などはブラウザではなかなか難しいところ。Postman を使えば、GET 以外のメソッドでも対応できますし、投げる値を環境(本番とかステージングとか)によって変えられたり、戻り値を再利用できたりと、とにかく便利です。 - slack
ビジネスチャットツール Slack です。このあたりは、自分が属している組織によって、Microsoft Teams だったり、チャットワークだったりすると思います。 - sakuraeditor
テキストエディタのサクラエディタです。開発は補完機能などが優れている IDE で行うことが多いですが、ファイルの中身を確認したり、設定ファイルを書き換えるといった作業をする場合は、軽量なテキストエディタが適しています。Chocolatey で普通にインストールすると、「SAKURAで開く」のコンテキストメニューが追加されず、汎用エディタ・ビューアとしての使い勝手が悪かったのですが、インストール時に「choco install sakuraeditor --params "'/Tasks:fileassoc'"
」と指定してあげればよいようです(説明ページにきちんと書いてあります)。
上記以外にインストールしたのは
- Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)
なければやっぱり困るので。 - Adobe Photoshop
- Adobe Photoshop Lightroom Classic
上記の2ソフトをフォトグラファー向けフォトプラン(月額980円)で利用しています。Illustrator もあったほうが便利そうな気はするものの、そこまで使用頻度が高くないうえに、料金が跳ね上がるので手が出せません。。 - IntelliJ IDEA
統合開発環境(IDE)。もともとは Java の開発環境ですが、プラグインをインストールすることで、PHP や Ruby on Rails などにも対応できます。フリーであれば、Visual Studio Code あたりですかね。 - Clibor
クリップボード履歴管理ソフト。通常は1つしか保持できない「コピーしたもの」を複数保持して利用できるソフトです。
といったあたり。次回以降で個々のソフトの設定なども触れられればと思います。
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